湖尻は、森と湖が調和する風光明媚なエリア。外輪山と芦ノ湖が織りなす風景を眺めながら、のどかな時間を過ごしてみませんか。
「HAKONEIKU」湖尻で出会う自然と歴史。水と森が紡ぐ静寂の時間
「HAKONEIKU」 湖尻で出会う自然と歴史。水と森が紡ぐ静寂の時間
うららかな光に包まれて、新緑の箱根を散策しませんか。湖尻の森に足を踏み入れると、湖と山が調和する箱根らしい風景が広がります。
明治期の面影を残す牧場跡、外輪山を見渡すパノラマ、芦ノ湖へと歩みを進めるほどに、景色はゆるやかに表情を変えます。湖畔には景色を眺めながらひと息つける場所も整っています。
自然と歴史が息づく湖尻エリアをご紹介します。
Contents
湖尻の自然美と静かな時間
耕牧舎跡で知る渋沢栄一が描いた箱根の夢
坂道を下り、少し歩を進めると「耕牧舎」の案内板が目に入ります。ここは、明治期に渋沢栄一らが開いた牧場の跡地です。
当時の仙石原は、酸性の火山灰土のやせ地で、冷涼多雨の気候により酪農には不利な土地でした。当初は牧羊を試みましたが、やがて牛馬の飼育に移り、 牛乳やバターの製造が中心となりました。火山性土壌という過酷な自然の中、現地支配人として尽力した渋沢の従弟・須永伝蔵の功績を称える石碑が、開拓当時の苦労を伝えています。

今は往時を偲ばせる建物は残っていませんが、広々とした草地には澄んだ空気が満ち、散策の途中にひと休みできる心地よい空間です。春にはヤマザクラが柔らかな彩りを添え、野草が可憐な花々を咲かせます。ベンチに腰を下ろすと、外輪山の稜線を渡る風が頬をなでてゆきます。
箱根の山々を望みながら、近代日本の息吹を感じるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
パノラマビュースポットとオオルリの森
耕牧舎跡を過ぎると「箱根カントリー倶楽部」の広々とした風景が眼前に広がります。
芝の緑が広がるゴルフコースの向こうには、幾重にも連なる箱根の山々が雄大なパノラマを描きます。丸岳、金時山、明神ヶ岳といった外輪山の稜線が空と接し、その内側には台ヶ岳、冠ヶ岳、神山などの中央火口丘が静かな存在感を放っています。天候に恵まれた日には、大涌谷から立ち昇る白い噴煙や陽光を映す芦ノ湖、そして空を渡るロープウェイの姿も望むことができるでしょう。
さらに、そっと耳を澄ませば、野鳥のさえずりも聞こえてきます。箱根の森では、春から夏にかけて野鳥たちの饗宴が始まります。なかでもオオルリの澄んだ声は格別です。「ピールーリー、ホイッヒーリー」と鳴く複雑な音色から「日本三鳴鳥」(にほんさんめいちょう)にも選ばれています。

オオルリは美声だけでなく、姿の美しさでも知られています。お腹は真っ白な羽毛に包まれていますが、背中は深い青色です。深緑を背景にラピスラズリの青が陽光に輝く姿は、まさに幸せの青い鳥そのもの。このことから「青い鳥御三家」にも数えられています。甲高く澄んだオオルリの鳴き声が聞こえたら、姿を探してみましょう。運が良ければ、青い鳥の姿を発見できるかもしれません。
このほかにもキビタキの明るいさえずり、ウグイスののどかな声など、野鳥の声が高原を彩ります。
湖尻水門と東郷渕の静けさ
芦ノ湖は最深部が約44mもあるカルデラ湖です。周囲の山々に降った雨が地下水となり、湖底から多量に湧き出しています。
芦ノ湖キャンプ村近くに造られた湖尻水門は、芦ノ湖の豊かな水が氾濫しないよう、水位を調節する施設として建造されました。大雨などで湖水が基準水位を超えると開門され、早川へと放流される仕組みです。近年では気象予報をもとに事前放流が判断されるなど、箱根の安全を支えています。
また、知る人ぞ知る芦ノ湖のビュースポットとしても注目されています。喧騒から離れ、美しい水辺の情景を独り占めしたような気分を味わうことができます。晴天の日には空の青と湖の碧(あお)が溶け合い、心が澄みわたるような風景が目の前に広がります。
東郷渕は、湖尻水門の近くにある砂利浜が印象的な入り江です。

釣り好きには知られたポイントですが、訪れる人はさほど多くなく、芦ノ湖の豊かな自然をゆっくりと堪能できます。湖面に映る木々や空の色は季節ごとに変化し、訪れるたびに心に残る風景を見せてくれます。
芦ノ湖キャンプ村内自然遊歩道と湖畔ふれあい園地
湖尻水門から桃源台方面へ歩を進めると「芦ノ湖キャンプ村」が姿を現します。
敷地内には、木々の間を縫うように自然遊歩道が整備されています。新緑に彩られた遊歩道を散策すれば、芦ノ湖の自然を感じながら心地よいひとときを過ごすことができます。
この施設では、手ぶらでバーベキューを楽しめるサービスも用意されています。多彩なメニューの中には、箱根ならではのジビエを味わえるコースもあります。(※手ぶらバーベキューは3日前までの予約が必要です)
湖沿いをさらに歩くと「湖畔ふれあい園地」に到着します。

芦ノ湖の絶景を望むビュースポットとしても定評があり、箱根外輪山の雄大な山並みを背景に湖面が広がる風景は、訪れる人を魅了してやみません。
整備が行き届いた休憩場所からは「桃源台港」を発着する「箱根海賊船」が湖上を進む様子も眺めることができます。
ここまで来れば、散策の終着点である「桃源台」まではもう間もなくです。湖尻から続いてきた静かな森と水辺の道のりが、穏やかに幕を閉じようとしています。
立ち寄りスポット 白百合台園地と昭和天皇御手植樹を訪ねて
「白百合台園地」は、芝生の広場が印象的な見晴らしの良い公園で、散策路から少し寄り道をするのにおすすめの立ち寄りスポットです。
多様な野鳥や昆虫も姿を見せるこの場所は、野鳥観察小屋のある「野鳥の森」にも近く、バードウォッチングや自然散策を楽しむのにも適しています。園地内にはあずまやも備えられているため、木陰で休息を取りながら、ゆったりとしたペースで過ごしましょう。
遮るもののない広場からは、冠ヶ岳や大涌谷を望む開放的な眺めが広がります。訪れる人も少なく、湖尻エリアの自然を満喫できる隠れた名所です。
白百合台園地の近くには「昭和天皇御手植樹」があります。

1949年、昭和天皇がこの地にヒノキを御手植えになった、歴史的な意義を持つ場所です。戦火により失われた緑を回復させたいという希望を込めた植樹であり、その精神は翌年創設の「全国植樹祭」へと受け継がれています。
平和を願って植樹された苗木は70年以上の歳月を経て大きく成長し、訪れる人々に憩いを与えています。箱根の豊かな自然と、それを守り育ててきた人々の思いが交差する、静謐(せいひつ)な空間です。
箱根旅の分岐点、桃源台駅
湖尻から続いてきた静かな森と水辺の散策路は「桃源台駅」で区切りを迎えます。箱根の自然、歴史、温泉地を結ぶ交通の要所で、次なる旅の展開を生み出す起点となる場所です。
駅構内には休憩できるカフェや土産物店が並び、散策の余韻に浸りながらひと息つくことができます。箱根ならではの品々を選ぶ時間もまた、旅の楽しみのひとつといえるでしょう。
ここからの選択肢は多彩です。「箱根ロープウェイ」で大涌谷へと向かい、眼下に広がる箱根の山々をゴンドラから眺める空中散歩。箱根海賊船に乗り、箱根町港や元箱根港への湖上の旅を楽しむクルーズ。あるいは「箱根登山バス」で強羅や湯本方面へと足を延ばし、温泉地での寛ぎを求める旅路もあります。
桃源台駅から始まる次の物語を、どうぞお楽しみください。
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