箱根

2024.03.13

  • 観光

箱根はアートの宝庫!訪れたい7つの美術館のモデルコースを解説

小田急電鉄/登坂 諒平

新宿からロマンスカーで最速75分!箱根には、温泉だけでなく美術館もいっぱい。今回はそんな箱根エリアの、素敵な7つの美術館をご紹介します。

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※ページ内の情報は2024年3月現在のものです。
※ページ内の画像はすべてイメージです。

箱根美術館

クラシカルな外観が印象的な、強羅にある「箱根美術館」。1952年開館の、歴史ある美術館です。

陶磁器の悠久の歴史を感じたい

出典:箱根美術館

本館での展示は、日本の陶磁器が中心となっています。縄文時代の火焔土器にはじまり、埴輪や須恵器といった古墳時代の土器の数々、六古窯の壺や甕、江戸時代の焼き物に至るまで、日本の陶芸における長い歴史を実感することができます。折々に行われる特別展示は、それぞれにテーマを持っています。

本館2階のロビーは「神仙郷」と呼ばれる庭園と、箱根外輪山が織りなす風景を楽しむビューポイントがあります。別館の展示を見て、茶室「真和亭」で季節のお菓子と抹茶をいただくのも楽しそうですね。

■「箱根美術館」基本情報

・〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
・4月から11月 9:30~16:30(最終入館16:00まで)
・12月から3月 9:30~16:00(最終入館15:30まで)
・木曜休館(祝休日は開館)、年末年始および展示替え日は休館
・箱根登山ケーブルカー 公園上駅下車すぐ
・0460-82-2623
・公式サイトはこちらから
※最新情報は各種公式サイトなどでご確認ください

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彫刻の森美術館

画像提供:彫刻の森美術館

1969年に開館した「彫刻の森美術館」は、日本で初めての野外彫刻美術館です。見どころがいっぱいで、特にSNSでよく見かけるステンドグラスの作品、ガブリエル・ロアール「幸せをよぶシンフォニー彫刻」では、幻想的な美しい世界を体験できます。

彫刻だけではなく「ピカソ」を始めとした絵画にも注目を

画像提供:彫刻の森美術館

彫刻の森美術館が開館した1968年は、彫刻が野外に進出を始めていた時代と重なります。箱根の山々が望める7万㎡の緑豊かな屋外展示場には、近・現代を代表する彫刻家の名作約120点が常設展示されており、この美術館の特徴をそのまま表現しているかのようです。「ヘンリー・ムーア」の作品が集中的に展示されているエリアは圧倒されること間違いなし!

さらに、319点におよぶ絵画や素描、陶芸などのコレクションを順次公開している「ピカソ館」もぜひ見ておきたいですね。ほかに、企画展やイベントが開催されていることもありますので、事前に確認しておきましょう。

■「彫刻の森美術館」基本情報

・〒250-0493 神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
・9:00~17:00
・年中無休
・箱根登山電車 「彫刻の森駅」下車 徒歩2分
・0460-82-1161
・公式サイトはこちらから
※最新情報は各種公式サイトなどでご確認ください

 

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箱根ガラスの森美術館

豊かな緑に囲まれる仙石原。国道138号線沿いにある「箱根ガラスの森美術館」は、1996年に開館された日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館です。中でも約16万粒のクリスタル・ガラスが揺れる「光の回廊」はぜひ一度見ておきたい作品ですね。

ヴェネチアン・グラスと現代ガラス美術の対比を楽しむ


美術品の展示は「ヴェネチアン・グラス美術館」と「現代ガラス美術館」に分かれます。「ヴェネチアン・グラス美術館」では、近世ヨーロッパにおける煌びやかなコンポートや花器をはじめ、中世後期の蓋付ゴブレットなど、ヴェネチアン・グラスが持つ歴史の重みを感じさせる展示物が並びます。「現代ガラス美術館」では、近現代の作品が展示されています。近代のガラス職人たちや現代の芸術家たちによる作品群に、時代の移り変わりを感じることができます。

「誓いの鐘」や四季折々に彩られる庭園、オリジナルのアクセサリーを作ることができる「ガラスの体験工房」も楽しみたいスポットですね。併設されるカフェレストランでは、毎日6回、15分間の生演奏が行われていますので、ティータイムやランチタイムをエレガントに過ごせそうです。

■「箱根ガラスの森美術館」基本情報

・〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
・10:00~17:30(入館は17:00まで)
・成人の日の翌日から11日間は冬季休館、天候不良や交通事情等による臨時休館あり
・箱根登山バス「俵石・箱根ガラスの森前」下車すぐ
・0460-86-3111
・公式サイトはこちらから
※最新情報は各種公式サイトなどでご確認ください

 

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ポーラ美術館


「箱根の自然と美術の共生」というコンセプトを掲げるポーラ美術館。ポーラ創業家2代目・鈴木常司が収集した1万点ものコレクションを核として、2002年に仙石原の地に開館しました。

四季折々の自然を感じられる「森の遊歩道」も


モネやルノワールといった印象派の巨匠たちを中心とした西洋絵画コレクションは国内最大級とも評されます。ゴッホ、ピカソ、レオナール・フジタなどのほか、杉山寧や黒田清輝、岡田三郎助ら日本の画家の作品も多く収蔵しています。近年では、ゲルハルト・リヒターやロニ・ホーンら現代作家による優れた作品の収集・展示にも力を入れています。

周囲の景観と調和するよう、建物のほとんどは地下に配置されています。天井や壁にガラスを多用することで、美しい光や緑を館内にいても感じることができます。
野鳥たちのさえずりや、ブナやヒメシャラといった樹木を楽しみながら散策できる「森の遊歩道」もポーラ美術館ならではの魅力です。

■「ポーラ美術館」基本情報

・〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
・9:00~17:00(入館は16:30まで)
・年中無休、ただし臨時休館あり
・箱根登山バス、観光施設めぐりバス「ポーラ美術館」下車すぐ
・0460-84-2111
・公式サイトはこちらから
※最新情報は各種公式サイトなどでご確認ください

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箱根ラリック美術館


フランスを代表するガラス工芸家にして宝飾デザイナー「ルネ・ラリック」。選びぬかれた展示から彼の足跡を感じることができるのが、仙石原にある「箱根ラリック美術館」です。

高い独創性と精緻さを味わう


まずは、遊歩道を散策しながらミュージアムに足を運びましょう。エントランスでは柔らかな光で包み込まれるかのような装飾パネル「花束」が迎えてくれます。香水瓶、傑作を集めたジュエリー、花器など数々の作品を楽しみたいところですね。1900年頃のラリック邸の一部を移築・再現した「ベル・エポックの部屋」も必見ですし、睡蓮の池を眺めることができる「サロン・ド・サラ」も魅力的です。

ラリックが内装を手掛けた「オリエント急行」。カフェレストランには、この「オリエント急行」で実際に使われた車両が移設されています。来館当日先着順で、こちらでティータイムを楽しむことができます。「オリエント急行」は乗車券が必要ですが、カフェレストランとショップへの入場は無料です。

■「箱根ラリック美術館」基本情報

・〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186番1
・9:00~16:00、入館は15:30まで
・毎月第3木曜日休館(8月は無休)、展示替えのための臨時休館あり
・箱根登山バス「仙石案内所前」、観光施設めぐりバス「箱根ラリック美術館」下車すぐ
・0460-84-2255
・公式サイトはこちらから
※最新情報は各種公式サイトなどでご確認ください

 

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成川美術館

芦ノ湖のほとり、「箱根神社」が近く芦ノ湖と富士山の眺望が美しいこの場所に「成川美術館」があります。開館は1988年で、日本画を中心にしたコレクションで知られています。

数多くの日本画を鑑賞した後は絶景がお出迎え


4,000点を超えるコレクションを誇る「成川美術館」ですが、その軸になっているのが現代日本画で、点数の豊富さには圧倒されます。特に「山本丘人」は「満月夜」を始めとした代表作150点以上を収蔵していますし、「平山郁夫」は「ガンジスの夕」ほか素描も含め40点あまりを収蔵。「堀文子」ら多数の著名な日本画家の収蔵数は国内トップレベル。そのコレクションは今もなお増え続けており、訪れるたびに新しい発見がありそうです。

美術館は2階建てで、それぞれのフロアにミュージアムショップがあります。1階にはカフェと、芦ノ湖と富士山の眺望を楽しめるラウンジがあり、くつろぎの時間を過ごせそうです。庭園からも箱根エリア随一の眺望が楽しめますよ!

■「成川美術館」基本情報

・〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根570番
・9:00~17:00
・年中無休
・箱根登山バス、伊豆箱根バス「元箱根港」下車
・0460-83-6828
・公式サイトはこちらから
※最新情報は各種公式サイトなどでご確認ください

 

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岡田美術館

画像提供:岡田美術館

小涌谷に、東洋の美を集結させたのが「岡田美術館」です。平成2013年に誕生した5階建ての美術館で、屋内展示面積は5,000平方メートルに及び、箱根でも最大級を誇ります。

東洋の魅力再発見!迫力ある収蔵品の数々

画像提供:岡田美術館

近世・近代の日本画と、中国や韓国そして日本のやきものが展示の中心ですが、それ以外にも展示品の分野は考古遺品、仏教美術品、工芸品などと多岐にわたり、時代の幅もとても広いものになっています。5つのフロアはそれぞれのテーマでまとめられており、大型の展示品も多くその迫力に圧倒されるかもしれません。作品によっては、4か国語対応の液晶タッチパネルによる解説も準備されていますから、美術品について詳しく知りたい!という知的好奇心も満足できそうですね。

「岡田美術館」には、美術品以外の魅力も豊富にあります。箱根の自然を満喫できる庭園や、飲食施設である「開化亭」は昭和初期の日本家屋をベースにした風情あふれる空間です。展示鑑賞で少し足が疲れたら、足湯カフェで風神・雷神の大壁面「風・刻(かぜ・とき)」を見ながら、癒やしのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。この足湯は、美術館に入館しなくても入湯料を払うことで利用することができます。

■「岡田美術館」基本情報

・〒250-0406神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1 
・9:00~17:00(入館は16:30まで)
・12月31日、1月1日および展示替え期間は休館
・箱根登山バス、伊豆箱根バス「小涌園」下車すぐ
・0460-87-3931
・公式サイトはこちらから
※最新情報は各種公式サイトなどでご確認ください

 

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箱根の美術館巡りモデルコース

ご紹介した7つの美術館。それぞれに魅力にあふれていますが、見学に時間は必要ですし何よりも箱根は広く、限られた時間の中で効率的に回りたいですね。こちらでご紹介するのは、1日と1泊2日のモデルコースです。

1日コース①:強羅エリアで彫刻や陶芸を堪能する

「岡田美術館」をスタートに「箱根美術館」「彫刻の森美術館」を巡るコースです。美術館間の移動はバスが便利。大きな「岡田美術館」はある程度の時間を確保したいところです。最後の「箱根美術館」は冬季の閉館時刻が早いので、余裕をもって入りたいところ。「彫刻の森美術館」は箱根登山電車「彫刻の森駅」がすぐそばなので、アクセスも良好です。


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1日コース②:仙石原エリア中心に、ガラス工芸と日本の美を楽しむ

「箱根ラリック美術館」をスタートに「箱根ガラスの森美術館」「ポーラ美術館」を巡るコースです。美術館間の移動はバスを利用。時間に余裕があれば「彫刻の森美術館」や「岡田美術館」をプラスしたいところ。
 

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1泊2日コース:7つの美術館を巡るゴージャスな旅

1日目は「彫刻の森美術館」からスタートし「箱根美術館」「成川美術館」を巡ります。「成川美術館」を訪れた後は宿泊施設へ。芦ノ湖エリア・強羅エリア・小涌谷エリアでの宿泊が良いですね。

2日目は「岡田美術館」からスタートしますので、芦ノ湖エリアで宿泊した場合は早めの移動が必要です。「ポーラ美術館」「箱根ラリック美術館」「箱根ガラスの森美術館」の順に巡ると、閉館時刻が早めの「箱根ラリック美術館」にも余裕をもって入館できます。

 

まとめ

美術館は展示替えなどで臨時にお休みになることがあります。お目当ての美術館がお休み、という悲しいことにならないよう、事前に休館日を確認しておきましょう。

美術館には入館料がかかります。いくつも回るとそれなりの出費になりますよね。リーズナブルに回りたい方は、前売り券などの割引チケットの購入がおすすめです。首都圏からのおでかけなら新宿からの往復ロマンスカーセットがお得です!

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この記事を書いた人
小田急電鉄/登坂 諒平

小田急電鉄勤続11年。駅・車掌・運転士業務を経て、現在はWEB関連業務に従事。乗務員時代には通勤車両の他に特急ロマンスカーも担当し、箱根湯本に数えきれないほど上り下りしました。多くのお客様を箱根にご案内した経験を活かし、この記事を執筆。暇さえあれば旅行に出かける程、旅行が好き。