【特集】三大パワースポットを巡ろう

「HAKONEIKU」三大パワースポットを巡ろう

神聖な空気に満ちた箱根の山々に抱かれ、静謐な芦ノ湖を臨む「箱根神社」。関東総鎮守として、いにしえより人々の篤い信仰を集めてきた由緒正しき神社です。「箱根神社」を訪れるのでしたら「九頭龍神社」「箱根元宮」と合わせて三社を巡る「三社参り」をおすすめします。箱根の三大パワースポットのエネルギーを一身に浴びることで心身を清め、運を開く特別な旅となるでしょう。また、箱根は春・夏の緑豊かな季節はもちろんのこと、紅葉に染まる秋、雪景色に包まれる冬の季節もまた格別です。

今回は、秋と冬に訪れたい箱根神社の三大パワースポットを巡る旅をご紹介します。雄大な自然と悠久の歴史が織りなす神秘に触れ、身も心も新たにするひとときを、ぜひご体験ください。


GUIDE

箱根神社とは?

1,260年以上の歴史を誇る「箱根神社」は「神山」に鎮座する「箱根大神」を御祭神としてお祀りしています。関東随一のパワースポットと称されており、深い山々に囲まれた景観は、類いまれなる美しさです。

樹齢600年を超える老杉がそびえ立つ参道を進むと、荘厳な空気に包まれながら社殿へと導かれます。

社殿の背後には、神奈川県の天然記念物に指定されている「姫沙羅」の群生林が広がり、神聖な気が満ちあふれています。緑深い森林を背景に鮮やかな朱塗りの社殿が浮かび上がる景観は、思わず目を奪われます。

四季折々に美しい表情を見せる箱根の山々ですが、とりわけ秋には木々が麗しく色づき、息をのむような絶景を生み出します。その美しさは、思わずカメラを手に取り、永遠に留めておきたくなるほどです。

冬には箱根神社一帯が真っ白な雪に覆われ、時が止まったかのような静寂が訪れます。雪の中に佇む鳥居や社殿の幻想的な美しさは、訪れる人々を魅了してやみません。

箱根は、春や夏も魅力的な季節ですが、箱根の真の魅力を存分に味わうなら、秋の紅葉と冬の雪景色を体験してこそといえるでしょう。春・夏の箱根を経験された方は、ぜひ秋や冬にも訪れて、「箱根神社」の美しい表情を堪能してみてください。


POINT

箱根神社は三社参りがおすすめ

「箱根神社」に訪れるなら「九頭龍神社」「箱根元宮」と合わせて巡る「三社参り」がおすすめです。「箱根神社」「九頭龍神社」「箱根元宮」は、箱根の三大パワースポットとして知られており、三社を巡ることでより多くのご神徳を受けられると言われています。

芦ノ湖を見下ろす「箱根神社」の荘厳な雰囲気、木々に囲まれた「九頭龍神社」の静謐(せいひつ)「箱根元宮」の凛とした空気。それぞれの場所で異なる、神聖な“気”を感じられるでしょう。神社巡りを通じて箱根の豊かな自然や歴史、文化に触れ、心身ともにリフレッシュされてみてはいかがでしょうか。



#1「箱根神社」

「箱根神社」は「元箱根」のバス停から徒歩約10分の距離です。参道を進むと、いくつかの鳥居を順にくぐりながら本殿へと進みます。

第一鳥居は、国道一号線をまたぐようにそびえ立つ箱根神社の象徴的な鳥居です。お正月の駅伝で、選手たちがこの鳥居の下を駆け抜ける姿は、多くの方々の記憶に深く刻まれているのではないでしょうか。

第二鳥居から、しばらく歩くと境内に入ります。第三鳥居を過ぎ、第四鳥居のそばにある手水舎で心身を清めたら、約90段の石段が待ち構えています。

石段は登り応えがありますが、石段を囲むようにして立ち並ぶ杉林の清涼な空気に包まれると、心身が清められ、活力が湧いてくるのを感じるでしょう。しかし、足腰に不安がある方は決して無理をせず、なだらかな坂道の脇参道をご利用ください。

石段を登り切ると第五鳥居があり、その先には朱色の社殿が姿を現します。本殿には「瓊瓊杵尊」「木花咲耶姫命」「彦火火出見尊」の三柱を併祀した「箱根大神」がご祭神として祀られています。

神社の歴史は古く、奈良時代の757年に「箱根大神」の御神託を授かった「万巻上人」が現在地に社殿を創建しました。当初は山岳信仰の拠点でしたが、時代が下るにつれ、武家からも篤い信仰を集めるようになります。

武家の信仰は平安時代、征夷大将軍の「坂上田村麻呂」が表矢を奉献したことに始まります。鎌倉時代には「源頼朝」が崇敬するなど、武家社会における「箱根神社」の存在感が高まっていきました。

特に鎌倉幕府の歴代将軍は箱根神社を祈願所として重んじ、執権北条氏も篤く信仰しました。「北条泰時」が制定した御成敗式目には、祈誓を捧げるべき神社の筆頭としてその名が挙げられています。

その後も足利氏や徳川氏など、時の権力者たちがこぞって崇敬し、武家社会における隆盛は揺るぎないものでした。

さらに、「箱根宿」や関所が設置されると、東西交通の要衝として交通安全を祈願する人々が増え、武家のみならず一般の人々へも信仰が広がっていきます。

古来より武運長久や旅路の安全を祈願する人々が絶えないこの神社は、現代においても開運厄除、心願成就、交通安全にご神徳があるとされ、関東の守り神として多くの人々が訪れています。

また、境内のご神木「安産杉」は、樹齢千年を超える大杉です。子授け・安産の杉として信仰されており、「源頼朝」が妻の「北条政子」の安産を祈ったことでも有名です。

「箱根神社」は信仰の地であると同時に、自然に恵まれた風光明媚な観光名所としても人気があります。古木に囲まれた豊かな自然、芦ノ湖に浮かぶ「平和の鳥居」など、見どころが豊富です。湖上に浮かび立つ鳥居として有名な「平和の鳥居」は、上皇陛下の立太子礼と、1952年の「サンフランシスコ講和条約」締結を奉祝記念して建立されました。

真っ青な空と湖に映える朱色の鳥居、そして遠くに富士山を望む景観は美しく、平和のシンボルとして多くの観光客を魅了し、SNSでも人気を集めています。



#2「九頭龍神社」

「箱根神社」の末社として信仰を集める「九頭龍神社」は、芦ノ湖の守護神である「九頭龍大神」をご祭神とし、古くから人々に崇められてきました。

奈良時代、芦ノ湖には九つの頭を持つ毒龍が棲み着き、人々を苦しめていました。それを調伏したのが、「箱根神社」を創建した高僧の「万巻上人」です。「箱根大神」から神力を授かった上人は、祈祷によって毒龍を改心させ、芦ノ湖の守護神としてお祀りしたと伝えられています。

こうして神様となった「九頭龍大神」を祀るのが「九頭龍神社」であり、地元の人々から「九頭龍さま」と呼ばれ、深く信仰されています。

「九頭龍大神」が鎮座する芦ノ湖は「箱根権現御手洗の池」とも呼ばれる神聖な湖です。商売繁盛、金運守護、心願成就、良縁成就など、さまざまなご神徳があるとされていますが、近年では特に縁結びの神様として広く知られています。

「九頭龍神社」には本宮と新宮があります。本宮は芦ノ湖のほとりの「箱根九頭龍の森」内に鎮座し、「箱根神社」の境内からは少し離れた場所に位置しています。緑に囲まれた静謐(せいひつ)な境内は、九頭龍大神の力強い守護が感じられる神聖な空間です。

また本宮では、毎月13日に「月次祭(つきなみさい)」がおこなわれます。普段は静かな境内ですが、この日には参拝船も出航し、全国から多くの人が参拝に訪れます。縁結びの神様として、人気のパワースポットとなっています。

一方、新宮は2000年に「箱根神社」の右隣に建立された新しいお社です。「箱根神社」と合わせて参拝できるため、時間に限りがある方にはこちらもおすすめです。本宮と新宮、どちらにお参りしても九頭龍大神のご神徳は変わりませんので、旅のプランに合わせてお選びください。

新宮の社殿前には、九つの龍の口が設けられた「龍神水舎」があります。龍の口から箱根山を源として湧き出る霊水「龍神水」が湧き出ており、箱根の山々に育まれた霊水として飲むことができます。「龍神水」は、心身を浄化する力が宿されており、不浄を洗い清め、神棚にお供えをすれば、家内安全や開運のご神徳があるといわれています。「龍神水」は、ペットボトルなどに入れて持ち帰ることも可能です。旅のお供に心身を癒やし、幸運をもたらす霊水を味わってみてはいかがでしょうか。



#3「箱根元宮」

「箱根元宮」は「箱根神社」の奥宮として駒ヶ岳の山頂に鎮座しています。

駒ヶ岳は、北に霊峰「神山」を控え、いにしえから山岳信仰の聖地として崇められてきました。その歴史は「箱根神社」よりも古く、約2,400年もの長きにわたり、神聖な地として信仰されています。かつては、山岳信仰の拠点として修験道の修行の場でしたが、現在では開運厄除、心願成就、交通安全などにご神徳の高いパワースポットとして、多くの参拝者が訪れています。

1964年に再建された「箱根元宮」は「神山」を神体山と仰ぐ「拝殿」のみの建物です。お社の背後には神体山の「神山」がそびえているため、拝殿で神山にお詣りすることが出来ます。

また、お社のすぐ隣には「馬降石」や、馬をつなぐための馬乗石など、白馬信仰の歴史を物語る史跡も残されています。

「馬降石」は、神様が白馬に乗って天から降り立ったと伝えられている岩です。その証拠として、表面には蹄の跡がうがたれており、そのくぼみに溜まった雨水は、干ばつでも枯れないとされる神秘の大石です。

「箱根元宮」が鎮座する駒ヶ岳の山頂へは「箱根駒ヶ岳ロープウェー」で手軽にアクセスできます。

「箱根園」から「駒ヶ岳山頂」までの片道約7分の空中散歩では、芦ノ湖や箱根の全景が広がるダイナミックなパノラマが堪能できます。晴れた日には富士山や駿河湾、伊豆半島まで見渡せ、忘れがたい旅の思い出となるでしょう。

そして、山頂は気温が低くなることが多いため、夏でも薄手のジャケットなど、羽織るものがあると安心です。また、山の天気は変わりやすいので、麓が晴れていても山頂では雨が降っていることもあります。雨具を持参しておくとよいでしょう。

さらに、足元が不安定な場所もあるため、歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズで訪れることをおすすめします。

「箱根元宮」は、緑に包まれた「箱根神社」や「九頭龍神社」とは異なり、荒涼とした印象を受けるかもしれません。異世界に取り残されたような、寂しい気持ちになったと語る人もいます。

しかし、だからこそ、むき出しの自然を全身で感じられる特別な聖地ともいえます。他では味わえない特別なパワースポットとして、訪れる人々を魅了してやみません。


POINT

箱根神社の三社参りの巡り方

三社参りの順番に決まりはありませんが、一般的には「箱根神社」から「箱根元宮」、そして「九頭龍神社 本宮」へと向かうルートが選ばれることが多いようです。

また、三社参りは一日のうちにすべてをお詣りしなければならないという決まりはありません。焦らず、ご自身のペースで、心を込めて巡るのがおすすめです。特に宿泊を伴う旅であれば、日を分けてそれぞれの神社をじっくりと堪能するのもよいでしょう。

なお、「箱根神社」では三社すべての御守りと御神印を一度に受けることができます。旅程の都合などで三社参りが難しい場合は、まずは「箱根神社」を訪れるのがおすすめです。境内には「九頭龍神社 新宮」があり、「両社参り」として同時に参拝できます。

しかし、せっかく箱根を訪れるのであれば、ぜひ三社すべてに足を運んでみてください。より深く、そして神聖な箱根の旅を体験できるはずです。それぞれの神社が放つ霊験あらたかな空気に触れ、心身ともに清められることでしょう。



箱根神社で秋冬の絶景を堪能しましょう

箱根は四季折々の美しい景色が魅力で、訪れるたびに異なる表情を楽しめます。その中でも特に印象的なのが、秋と冬の風情です。「箱根神社」を中心に旅のプランを立てるなら、秋・冬のシーズンに訪れることをおすすめします。

秋には山々が赤や黄色に染まり、紅葉のトンネルを歩けば、まるで絵画のような風景が広がります。冬には雪景色が幻想的な世界を創り出し、雪に覆われた朱色の鳥居は静寂に包まれ、身が引き締まるような冷気の中で、神聖なパワーを感じることができるでしょう。

秋と冬の箱根は凛とした空気が心地よく、旅情を誘います。三大パワースポットを巡る旅で、心身ともに満たされるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。



■「箱根神社」情報
公式:https://hakonejinja.or.jp/

 

“箱根旅に使える” HAKONEIKU限定クーポン配布中!
⇒詳細はこちら



他のコンテンツも読む
秋冬に訪れたい箱根
箱根湯本エリア
強羅エリア
仙石原エリア
芦ノ湖エリア
ホテルマイユクール祥月
はつはな
ふふ箱根
天翠茶寮
BLISSTIA箱根仙石原
箱根・芦ノ湖 はなをり
箱根の歳時

■HAKONEIKU創刊記念キャンペーン実施中!
「ホテルマイユクール祥月」 ペア宿泊券プレゼント